目と目で通じ合う


 

二人組になり向かい合って目を閉じる。
3分の間にそれぞれ任意のタイミングで、
一回につき3秒間、合計5回、目を開ける。

 

あなたが目を開けた時、相手は目をつむっているだろうか、
それともあなたを見つめているだろうか?
同じ時間の中で相手もまた、見たり見られたりを感じていることだろう。
目と目が合う小さな幸運は、約束のない待ち合わせのようなものだ。
すれ違いもある。相手を待ったり、待たせていたり。
今まさに目を開ける相手を迎える喜びがあれば、
名残惜しげに目を閉じて、相手に見送られたりもするだろう。