まねっこ


 

まずは二人組になろう。
君は僕のまねをするんだ。
そう、僕はまねをされる人。
僕が体の一部を動かすから、よく見て、まねをしてね。
右手を上げるよ。
いやそうじゃなくて、僕のひじはもっと伸びてるよ。
次は両ひざを曲げる。
そう、その角度ね。
あ、わからなかった?ウインクしたんだよ。
ウインクは一瞬だからね。見逃さないようにね。
動かしていい箇所は一つだけだから、わかるはずだよ。

じゃあ、今度は君の番だ。
僕が君のまねをするから、動かしてみて。
ん?何をしたの?わかんなかったよ。
え?お腹を引こっめたの?まいったなぁ!
あ、注意してもらいたいんだけど、
お腹を引こっめたり出したりって続けてもいいんだけど、
そこにリズムを作ったり、まねをされないように頑張ったりはしないでね。
あらあら、動かすのは一箇所だけって言ったよ。あれもこれもは無しね。
それはなんだろう…鼻の穴を広げてるのか!まいった!


 

この曲は、まねをされる人が楽譜の役割を果たす。
まねをする人は、相手の動きを注意深く観察し、まねをする。
時間軸上で相手が動いた点がセグメントの切り替わりであり、
まねをすることでそのセグメントの内容を演奏し、 時間の長さを感じることとなる。
まねをすることの難易度を上げることはセグメンツの本意ではないので、動かす箇所は一つだけにする。
全体の時間(例えば10分)を決めること。
二人組だけでなく、まねをする人を複数にしても良い。